サバイバー
2005年11月10日この前の日曜日の話です。
親父がいないのを見計らって(PM5時くらい)家の裏口からこっそり侵入に成功。ここからの任務は簡単だ。ただ、俺の腹にうずくまる奴を家のYOU−SHIKIトイレットにぶち込み、流すだけだ。簡単だ。しかも、俺はトイレに入って、奴をひねり出すスピードだけには自信がある。ものの三十秒もかからない。
たったそれだけの任務、何一つ難しいことはない。そう、俺も思っていた。
俺は家に入るや否やトイレに駆け込んだ。
俺のビッグかりんとうは何分か前から俺の門を叩いていた。
ズボンとパンツを同時に下ろし、奴をひねり出す。ものの三十秒ですべての行動を終わらせた。さあ、後は手を洗って颯爽とこの家を出て行くだけだ。
そんな、なんでもない日曜日だった。
ブロロロロン・・・
車がバックで家の車庫に入ってくる音だ。
俺の敵、奴が中ボスだとしたら、これは小さいころに味わったゲームをいいところで消すお母さん、誰もかなわない最強の敵、どんなにレベルが高くてもリアルの世界では絶対的服従を誓わなくてはならない俺の親父が帰ってきた。
嵌められた、そう思った。うんこすらゆっくりできないのか・・・
おれは子供部屋にある押入れに逃げ込んだ。ここにいけば大丈夫、中世でいう協会の聖域のようなものだ。
カチャカチャ・・・鍵が開く。
ガチャ
ドアが開いた。俺は呼吸を止めた。心臓の音すら止めてやりたかった。静かな世界の中でもっとも五月蝿いと思った。
「ん?いるのか!!」
親父がそう言った。心臓が鼓動のスピードをこれでもかと言うまで上げた。頼む!!今だけは静かにしていてくれ!!俺は呼吸をいまだに止めていた。いっそ空気になれれば良いのにとさえ思った。
「居るわけがないか・・・」
鼓動は早いままだったが、正直ため息をつきそうになった。そのため息を口の中から再び肺に戻した。
ギシ、ギシ、ギシ
階段を上がる音が聞こえた。俺は息を吸った。
手を洗う音が聞こえる。ここででて行ったら、間違いなく見つかる、そう思った。トイレに行くまで待とう。荷物はどこだ?
荷物は・・・どこだ?
裏口のまえだ…ここで、、、こんな・・・ミスを犯すとは・・・
チョロチョロチョロ・・・
小便をする音が聞こえた。しかし、動こうとしたとき、その小便の音は止んでしまった。
三秒後、まだ出てこない!!よし!!これはでっかいほうだ!!
俺が出ようとしたとき、トイレを流す音・・・
ガッツリタイミングを失った。一瞬の躊躇で完全に終わった・・・
ミシ、ミシ・・・
ガラガラガラガラ・・・
雨戸を閉める音だ!!今しかない!!俺は冷静に熱くなった。抜き足、差し足…
何とか荷物を背負い、裏口の前まで来た。
問題はここからだ。少しでも音を立てれば、血を見ることになる。
そっと、裏口をあけた。足を出そうとしたその時だった。
ドドドドドド・・・
急いで親父が降りてきた。俺のことが見えてるのか?!
俺はドアを閉め、裏口の隣にある冷蔵庫の裏に、体育座りで隠れた。
ごそごそ
靴を探している。三分ほど探した後、親父は靴をはいた。よし!!家を出る!!
俺は顔がニヤついていた。ガチャ・・・
家のドアが開いた。そして、車のアクセルを踏む音も・・・
親父は外へ出て行った。
「ヨッシャ!!」
おれは声を上げた。
そして、靴を履いて外に出た。そして、気がついた。アクセルをかけていた車がまだ、家の車庫にあることに。
あとは想像に任せます。ヒントは俺はその日、ひとつもいいことがなかったってことです。
親父がいないのを見計らって(PM5時くらい)家の裏口からこっそり侵入に成功。ここからの任務は簡単だ。ただ、俺の腹にうずくまる奴を家のYOU−SHIKIトイレットにぶち込み、流すだけだ。簡単だ。しかも、俺はトイレに入って、奴をひねり出すスピードだけには自信がある。ものの三十秒もかからない。
たったそれだけの任務、何一つ難しいことはない。そう、俺も思っていた。
俺は家に入るや否やトイレに駆け込んだ。
俺のビッグかりんとうは何分か前から俺の門を叩いていた。
ズボンとパンツを同時に下ろし、奴をひねり出す。ものの三十秒ですべての行動を終わらせた。さあ、後は手を洗って颯爽とこの家を出て行くだけだ。
そんな、なんでもない日曜日だった。
ブロロロロン・・・
車がバックで家の車庫に入ってくる音だ。
俺の敵、奴が中ボスだとしたら、これは小さいころに味わったゲームをいいところで消すお母さん、誰もかなわない最強の敵、どんなにレベルが高くてもリアルの世界では絶対的服従を誓わなくてはならない俺の親父が帰ってきた。
嵌められた、そう思った。うんこすらゆっくりできないのか・・・
おれは子供部屋にある押入れに逃げ込んだ。ここにいけば大丈夫、中世でいう協会の聖域のようなものだ。
カチャカチャ・・・鍵が開く。
ガチャ
ドアが開いた。俺は呼吸を止めた。心臓の音すら止めてやりたかった。静かな世界の中でもっとも五月蝿いと思った。
「ん?いるのか!!」
親父がそう言った。心臓が鼓動のスピードをこれでもかと言うまで上げた。頼む!!今だけは静かにしていてくれ!!俺は呼吸をいまだに止めていた。いっそ空気になれれば良いのにとさえ思った。
「居るわけがないか・・・」
鼓動は早いままだったが、正直ため息をつきそうになった。そのため息を口の中から再び肺に戻した。
ギシ、ギシ、ギシ
階段を上がる音が聞こえた。俺は息を吸った。
手を洗う音が聞こえる。ここででて行ったら、間違いなく見つかる、そう思った。トイレに行くまで待とう。荷物はどこだ?
荷物は・・・どこだ?
裏口のまえだ…ここで、、、こんな・・・ミスを犯すとは・・・
チョロチョロチョロ・・・
小便をする音が聞こえた。しかし、動こうとしたとき、その小便の音は止んでしまった。
三秒後、まだ出てこない!!よし!!これはでっかいほうだ!!
俺が出ようとしたとき、トイレを流す音・・・
ガッツリタイミングを失った。一瞬の躊躇で完全に終わった・・・
ミシ、ミシ・・・
ガラガラガラガラ・・・
雨戸を閉める音だ!!今しかない!!俺は冷静に熱くなった。抜き足、差し足…
何とか荷物を背負い、裏口の前まで来た。
問題はここからだ。少しでも音を立てれば、血を見ることになる。
そっと、裏口をあけた。足を出そうとしたその時だった。
ドドドドドド・・・
急いで親父が降りてきた。俺のことが見えてるのか?!
俺はドアを閉め、裏口の隣にある冷蔵庫の裏に、体育座りで隠れた。
ごそごそ
靴を探している。三分ほど探した後、親父は靴をはいた。よし!!家を出る!!
俺は顔がニヤついていた。ガチャ・・・
家のドアが開いた。そして、車のアクセルを踏む音も・・・
親父は外へ出て行った。
「ヨッシャ!!」
おれは声を上げた。
そして、靴を履いて外に出た。そして、気がついた。アクセルをかけていた車がまだ、家の車庫にあることに。
あとは想像に任せます。ヒントは俺はその日、ひとつもいいことがなかったってことです。
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